目 次

経営者インタビュー

弊社取締役本部長小山敏文が「仕事を楽しむwebマガジン B-plus」様の経営者インタビューを受けました。
インタビュアーは元阪神タイガースの狩野恵輔氏です。

【インタビュアー狩野恵輔氏プロフィール】
2000年ドラフト3位で阪神タイガースに入団。2004年一軍初出場、2009年には127試合に出場しました。
2014年からは代打を主に任され、勝負強さを発揮。2017年には選手会長を務め、同年限りで現役を引退。現在は野球解説者、野球評論家、YouTuberとして活動中です。

工事現場を円滑に進める
交通誘導整備のプロ集団

株式会社ABCガード
取締役本部長 小山敏文

プロフィール
兵庫県出身。運送会社を営む両親のもとに生まれる。両親の紹介で中堅の運送会社に入社。
厳しい環境で一から現場仕事を叩き込まれ、やがて神戸支店を任されるなど着実に経験を積む。
50歳を過ぎた頃に転職を考え、警備業界に足を踏み入れる。現在は交通誘導整備に特化した(株)ABCガードの取締役本部長として、後進の育成に力を注いでいる。

運送業界を経て警備業の世界に

狩野兵庫県明石市に拠点を置き、交通誘導整備を手がけている株式会社ABCガードさん。
まずは小山さんの歩みを教えていただけますか。
小山 私は運送会社を営む両親のもとに生まれました。ただ当時は親の仕事を継ぐのが嫌で、体力を使う他の職種に就いていたんです。
しばらくして、この肉体労働をこの先もずっと続けていくのは厳しいと思い、両親の紹介で中小企業の運送会社で働くことになりました。
仕事のいろはをゼロから学び、神戸支店も任せていただくなど、いろいろな仕事を経験しましたね。
狩野以前も組織をまとめる立場だったんですね。
小山そうなんです。会社が大きくなればなるほど、現場と上層部の意見の齟齬も生まれますよね。
個人の考え方、組織の考え方両方の間を取り持っていたんです。
狩野双方の意見を汲み取りながら、中立的な立場でいるのは苦労も多かったと思います。
警備業の世界に入られたのはいつ頃ですか?
小山 50歳を過ぎた頃に、別の仕事に挑戦しようと思い警備業の世界に進み15年になります。
現在は25人体制で、明石市をはじめ加古川市、神戸市のエリアを中心に交通誘導警備を行っています。

交通誘導警備業に特化した警備会社

狩野警備のお仕事と一口に言っても、さまざまな種類がありますよね。
株式会社ABCガードさんでは、具体的にはどのようなサービスを手がけていらっしゃるのでしょうか?
小山狩野さんがおっしゃるように、警備業務には第1号から第4号まで4つの区分があり、弊社では第2号警備業務を担っています。
2号の中でも交通誘導警備業務と雑踏警備業務に分かれていまして、弊社は交通誘導警備業務に特化しているんです。
主に、人や車両などで混雑する場所や交通上の危険が伴う場所で、事故によるケガなどが発生しないように警備をしています。
狩野人や車の安全を守るため誘導していらっしゃると。よく街中でも見かけるので、私たちにとっても身近な存在ですね。
まさにインフラ整備に欠かせない存在だと思います。
小山交通誘導警備の仕事は建設現場やインフラ工事の現場をはじめ、人が多く集まる興行行事など、さまざまな現場で必要とされています。
具体的には、車両や歩行者の方に停止や進行をお願いしていて、通行者や工事関係者の安全確保はもちろんのこと、周辺で交通事故や渋滞トラブルが起きないようにすることも大事な役目なんですよ。
狩野なるほど。建設現場となると重機が動いていますし、人、そして現場を守るため常に命の危険と隣り合わせになるお仕事だと思います。
小山そうですね。危険な建設現場で細心の注意を払うのはもちろんのこと、夜間の道路での業務も危険が伴います。
ですが弊社は交通誘導警備業務2級、安全衛生有資格者、警備教育責任者など数々の資格を多くの警備員が保持していますので、安心して任せていただきたいですね。
また、私たちは一人でも多くのスタッフに、技術を習得して仕事に取り組んでもらおうと、こうしたさまざまな資格取得へ向けた講習会や勉強会も開催しているんですよ。
狩野えっ! 資格の取得まで会社でサポートしてくださるんですか?
かなり手厚いですよね。お客さんも安心して株式会社ABCガードさんにお仕事を依頼できると思いますよ。
小山そう言っていただけると嬉しいですね。
弊社で学べる環境はそろっていますので、体力さえあれば未経験者も歓迎しています。

建築現場やインフラ工事現場を円滑に進める

狩野建設現場やインフラ工事現場を円滑に進める、安心と安全を提供するプロフェッショナル集団。
それが、株式会社ABCガードさんというわけですね。ちなみに、小山さんも現場に出ていらっしゃるとうかがいました。
仕事を行う中で気を付けている点はどんなところでしょうか?
小山交通誘導警備の仕事は、警察官とは違って強制する力がないので、お客様への呼びかけはあくまでも協力を願うしかありません。
ですから、お客様やそれぞれの現場に合わせたサービスを提供することと、それぞれの車両や通行人の方の協力を得ながら、道路交通法に従い整然と誘導を行うことを意識しています。
狩野警備員さんの誘導一つで、運転手や通行人の人たちのメンタルも変わってきそうですよね。
社員の方にも、その小山さんの考えは伝えているんですか?
小山もちろんです。また、警備員の仕事は、渋滞時には車両の運転手から不満をぶつけられてしまったり、指示に従っていただけなかったりすることもあります。
体力仕事でもありますし、そういう要素もあってか、悲しいことに2号警備員は誰もが憧れる職業ではありません。
ですが、警備員の仕事を少しでも周囲に感謝される職業にしていきたいと思っていまして、スタッフには清潔感のある制服を着用するようにと、口を酸っぱくして伝えています。
制服がはげていたり不衛生であったりすると、お客様に対しても失礼ですし、会社の信用もなくなってしまいますからね。
狩野小山さんのプロ意識が感じられますね。清潔感や身だしなみまで気を配っていらっしゃる警備会社さんは珍しいと思います。
それに、株式会社ABCガードさんのパトロール車はぱっと目を引く色で、遠目から見ても整備中であることがわかりますよ。
小山狩野さん、よく気が付きましたね!
弊社の車は高速道路を走っていてもすぐわかるような明るい色味をチョイスしています。現場に停めておくだけでも、一目で整備中だとわかるので、交通整備もスムーズに進めることができるんです。
狩野いろいろと工夫されている分、やりがいも大きいのではないでしょうか?
小山そうですね。お客様から信頼されることが一番なので、「ABCガードさんが来てくれて安心したよ」と言っていただけると、この仕事をしていてよかったと思います。

現場第一線を貫き、若い世代の育成に注力

狩野ここまで、現場第一線主義の“小山流、仕事のやりがいや指導法”をうかがいました。
ぜひ、小山さんの描く将来のビジョンをお聞かせください。
小山先ほども少し触れたように、弊社では意欲のある方は交通誘導警備業務2級の登用制度指導も行うなど、入社後の研修に力を入れています。
おかげさまで自社の従業員の他にも、2社ほど警備会社の若手を育てているんです。
警備業界は人材不足が叫ばれていますから、これからもお互いに助け合える協力会社を増やし、ゆくゆくは大きなグループに育てていきたいと思っています。
狩野とても頼もしいですね。ちなみに、“企業は人なり”という言葉があるように、現場第一線で活躍されている小山さんが求める人物像などがあればおうかがいしたいです。
小山素直な人に来ていただきたいですね。
例えば、指示を待つのではなくて、「次は何をすればいいですか?」と自分で率先して何かをしようとする前向きな姿勢を持つ方と一緒に仕事がしたいです。
狩野真面目で素直というのは大事ですよね。私も子どもたちに野球を教えているのでよくわかりますよ。
説明したことを素直に受け入れ、そして自ら進んで質問をしてくる子は上達が早いです。
その分教える側も一生懸命に取り組まなければいけないと思いますし、身だしなみや挨拶など、野球だけでなく人としての最低限のマナーも育んでもらえるよう指導することが、大切だと考えています。
小山とても共感できます。若い方はまだまだ可能性に満ち溢れていますから、既成概念にとらわれることなく、若さを活かしたアイデアで新しい風を吹き込んでほしいです! 
そういったやる気のある方の能力を伸ばし、全力でバックアップしていきたいですね。独立もサポートしますので、いつか「ABCガードで働けて良かった」と思ってもらえたら嬉しいです。
狩野株式会社ABCガードさんは若い世代の育成にしっかりと取り組まれていて、業界全体のことを見据えられていると感じました。
ぜひこれからも一人でも多くの人材を育てて、人材不足の解消をはじめ、いろんな取り組みを推進していってほしいと思います。私も陰ながら応援しています!

「仕事を楽しむ」とは・・

今やっている仕事を好きになる努力をすることです。
でも、365日仕事のことを考えていては疲れてしまうので、リフレッシュすることも大切だと思います。

小山敏文